【英語発音】7パターン存在するTの発音|実はリスニングに影響あり

Tの発音


英語学習者でTの発音を苦手にしている人ってほとんどいませんよね。

しかしTには7パターンもの発音方法があり、実は音の変化が最も多い子音です。


これを知らないために、
Tの発音が聞き取れずリスニングで伸び悩んでいる人がとても多いです。

そこでこの記事では
  • 初心者でも効率的に勉強できるよう
  • Tの発音パターン7つを網羅的に
  • 日本人の苦手パターンは深堀りして説明していきます

この記事を読むことで、
自分の知らなかった弱点に気づくことができる可能性があります。

Tの発音はとても重要なので、知っておいて損はありません!

補足説明

当ブログはアメリカ英語の発音解説しています。

Tの発音7パターンを説明

Tは前後の発音との組み合わせで音が変化します。

早速ですが、変化のパターンの一覧をお見せします。

No. パターン 条件
通常のT 先頭にTがくる
Tにアクセントが乗る
Tennis(テニス)、Pretend(プリテン)
ラ行に変化するT 母音 + T + 母音 Better(ベラー)、Shut up(シャラップ)
チャ行に変化するT T + R Try(チュライ)、Vetran(ベチュラン)
Nに吸収されるT N + T  Internet(イナネット)
飲み込むT T + N Mountain(マウンゥン)、Button(ボッゥン)
破裂しないT T + 子音 Exactly(イグザクリー)
破裂しないT Tが語尾に来る Good night(グッナイッ)


これらの発音はレアケースではなく、ネイティブの会話中に普通に登場します

そのため多くの人は気づかないうちにTの発音を聞き逃しています。


逆にいうと知らなかったTの発音をマスターするだけで、
リスニングが大きく改善する可能性があります

Tの音が変化する理由は楽をするため

A太

なぜTの発音に7パターンも作ったの?
覚えるのが大変だよ・・・

Tの発音が変化するのは、発音をスムーズにして楽をするためです。

実はTのような破裂音は、発音するのが結構めんどくさい音なんです。


紹介したパターンを実践してみるとわかりますが、

正しくマスターできれば、通常のTの発音をするよりも少ない労力で発音できます


確かにパターンは多いですが、

練習を継続すれば無意識に発音できるようになるので、

この後の説明を読んで、今日から実践してみてください。


ここからは日本人が特に苦手とするNo. 2〜7のパターンについて詳しく解説していきます


ちなみに説明には発音記号を使用しています。
もし覚えていない人は、こちらの記事を見ながら読み進めてください。

発音記号入門アイキャッチ

No.2 – ラ行に変化するT(フラップT)

Tの音の変化の中で最も出現頻度が高いのがフラップTです。


フラップTとは、
日本語のラ行のように発音されるTのことです。


フラップTは、Tが母音にはさまれた場合に出てきます。

  • Better → [betər] → ベラー(✕ ベター)
  • Peter → [piːtər] → ピーラー(✕ ピーター)


以下のように単語間で音がつながった場合にも適用されます。

  • I got it → [ai gat it] → アイガリッ(✕ アイガティッ)
  • Shut up → [ʃʌt up] → シャラップ(✕ シャタップ)


フラップTの発音方法は、
日本語のラ行の音になると理解して問題ありません


もっと詳しくフラップTについて理解したい人はこちらの動画をご覧ください。

No.3 – チャ行に変化するT

Tの後にRの発音が来た場合、Tの音はチャ行の音に変化します

この変化パターンはあまり多くないので、よく使う単語を覚えておけばOKです。

例えば、

  • Try → [trai] → チュライ(✕ トゥライ)
  • Vetran → [vetrən] → ベチュラン(✕ ベテラン)

などです。

No. 4 – Nに吸収されるT

この発音パターンは日本人にあまり知られていません。

しかし出現頻度が非常に高く、発音の変化も大きいため、習得必須の変化パターンです。


この発音パターンでは、
Nの次に来たTは完全に無かったものとして扱われます

具体的には、

  • Internet → [intərnet] → イナネット(✕ インターネット)
  • Twenty → [twenty] → トゥウェニー(✕ トゥウェンティー)



もっと詳しく知りたい人は以下の動画をご覧ください。

No. 5 – 飲み込むT

この発音パターンは、
No. 4と逆でTの次にNが来た場合に発生します


これも良く出現する発音ですが、知らないと聞き取れません。


この場合、Tは後ろのNの影響を受けて飲み込むように発音します。

飲み込むとはどういうことかというと、
Tは発音しないが、空白の時間が存在するという感じです。


具体的に見ていくと、

  •  mountain → [maunt(ə)n] → マウン□ン(✕ マウンテン)
  • button → [bʌt(ə)n] → ボ□ン(✕ ボトゥン)

といった感じです。


こちらもより詳しく説明を見たい場合は以下をご覧ください。

No. 6、7 – 破裂しないT

最後に紹介するのは、
Tの次に子音、またはTが語尾に来たパターンです。


この発音パターンでは、Tは破裂しない、つまりほぼ発音されません

この発音パターンはTに限らず、
D・K・G・P・Bなどの破裂音全てに共通した特徴です。


Tの次に子音が来たパターンでは、

  • Exactly → [igzæktly] → イグザクリー(✕ イグザクトリー)
  • Get Back → [get bæk] → ゲッバッ(✕ ゲットバック)


Tが語尾に来たパターンでは、

  • Good night → [gud nait] → グッナイッ(✕ グッドナイト)
  • Get it → [get it] → ゲリッ(✕ ゲッリット)

となります。

まとめ

この記事では、日本人が意外と知らないTの発音について解説してきました。


実はTの発音に限らず、日本人が知らない発音の法則はたくさんあります


発音やリスニングで伸び悩んでいる人のほとんどが、
それらの発音の基礎知識をもっていません。


日本人は発音に苦手意識をもっている人が多いですが、
正しい知識とトレーニングがわかれば誰でもマスターすることが可能です。


発音に関する知識や練習法は別の記事で解説しています。
もし体系的に勉強したい場合は、こちらの記事もご覧ください。

英語の発音の勉強法

発音の知識をきちんと身につけることで、
発音だけでなくリスニングも一気に伸びる可能性があります。

リスニングに悩んでいる方も、
これを機に発音の勉強に取り組んでみることをおすすめします。

では!

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