「thの発音はどうやるのかわからない」
「発音の仕方を習ったけど上手くできない、コツがわからない」
今回はこんな方に向けて書いていきます。
はじめました、この記事を書いているKotaです!
thの音って難しいですよね。
私もネイティブの先生に一番ダメだしされた発音でした。
当時の私のようにサ(ザ)、タ(ダ)と発音してしまっている方も多いと思いますが、正しい理論を学びトレーニングを実践すればちゃんと発音できるようになりますよ。
それでは早速みていきましょう!
(このサイトで解説しているのは全て米国式発音です。)
th発音の理論
th発音の仕組み
thは舌と上前歯との間から出す摩擦音です。
[イメージ]
舌を前に突き出して、上前歯と舌の大体真ん中ら辺の間から空気が漏れるようにして発音します。
イメージを掴むコツですが、舌を前に突き出して上前歯と舌の間から空気が出るようにスー(ズー)と音を出してみてください。
状態でサシスセソ(ザジズゼゾ)と言ってみてください。
それがまさにthの正しい音です。
最初のうちは「SやTの音と本当に違うの?」と思うかもしれませんが、ネイティブはきちんと区別して聞き取ってくれます。
あなたもthの音をsやtの音と区別して発音し続けることで、脳が別の音と識別して聞き取れるようになります。
よく「舌を前に出して噛む」という指導をすることがありますが、これは間違いです。
上記の説明を読んでわかる人もいるかもしれませんが、噛んでしまったら歯と舌の間から息がもれてくれないですよね。
噛むことよりも、舌を前に口から出して突き出すということがポイントです。
動きをしっかり理解するためにも、大袈裟なくらいでやった方がいいです。舌の根本まで口から出るくらいの勢いで。笑
鏡を見ながら、自分の舌が見えるか確認するのもためになりますよ!
動画のほうが理解しやすい方のために、参考になる動画も共有しておきますね。
Yumi先生がやっているYumi’s English Boot Campはわかりやすいのでおすすめです!
通勤中の電車なんかでみてみてください。
thの発音記号
thの発音記号には無声音、有声音で二つ存在しています。
- 無声音:θ
- 有声音:ð
無声音・有声音というのは、喉を触って振動していない音が無声音、振動してるものが有声音です。
ネイティブのように使いこなすための練習方法
「発音の仕方は分かったけど、文章を読んでいるときに舌を前に突き出して発音するなんてとてもできない!」という方もいると思います。
はい、無理だと思います。
ではなぜ無理なのか、理由は以下の2つです。
- 舌の筋力不足
- 舌の動きが効率化されていない
舌の筋力不足という少し大袈裟ですかね。笑
言いたいことは、舌を前後に動かすという行為を日本人が普段しないため、舌がその動きを瞬時に行うことができないのです。
ではどうすればいいのか。
答えは簡単、上手くできなくてもやり続けてください。
thの発音の理論を習っても結局できるようにならない人の大半はできるまで練習していないからです。
理論を知っているのとできるのは違いますよね。
最初は上手くできなくてもだんだんとできるようになるので、あなたは是非継続してthの音を正しく発音し続けてください。
二つ目の舌の動きが効率化されていないという点についてです。
「ネイティブはそんなに舌を突き出していないじゃないか」というご指摘もあるかと思います。
はい、その通りネイティブは舌を突き出してはいません。
ではなぜそのような説明をしたかというと、thの正しい音をまずは理解するためです。
極論を言えば、舌と上前歯の間から先ほどと同じ音を出せれば問題ないわけです。
ですが正しくthの音を理解できていない人がいきなりこれをやろうとしても、正しく発音できずsやtの音になってしまいますよね?
そのために必要な学習の順序が以下なのです。
- 正しい音を理解する
- 脳がthを正しく識別できるまで続ける
- thの音を正しく出せる範囲の中で舌の動きを小さく、滑らかに改良する
②までできるようになった方は、徐々に発音しやすいよう舌の動き小さく効率的に改良していってください。
感覚は人それぞれだと思いますが、私の感覚では、
舌先の少し奥側くらいを上前歯につけ、舌先は少し下げるようなイメージです。
thについてよくある疑問
s(z)、t(d)の音との違い
良く日本人がthと混同してしまう音です。
かくいう私もそうでした。
まずs(z)ですが、これはthと同じ摩擦音です。
音の違いのイメージとしては上前歯の裏で音を出しており、thの音よりも大きく鋭い音です。
次にt(d)、これはthと違う破裂音なので、持続して出すことのできない音です。
発音の方法も舌を上前歯の裏にくっつけて空間を開けず、発音する瞬間に音を破裂させるようなイメージです。
thとs(z)、t(d)の違いについては別の記事で詳しく解説しているのでそちらも参考にしてみてください。
[thとs(z)、t(d)の違い]
余談ですが、ネイティブはthの柔らかい音の感じがfに似ていると感じるようです。
fは下唇と上前歯との間から空気を出して出す摩擦音です。
上前歯が当たっているのが舌なのか唇なのかの違いなので、確かに音が似てしまうのも納得ですね。
いろいろと他の音についても説明しましたが、ここで一番述べたい事は継続していれば違いが分かるようになるということです。
自分が区別して発音していると、いつの間にかその音を別物と区別できるように脳が変化してくれます。
theの発音の仕方
「theって結構文章の中にもたくさん出てきますが、発音は同じですか?」ということも気になると思います。
結論から言うと、theの発音は少し手抜きでザ(z)の音に近くてもいいと言うのが個人的な考えです。
thの発音てどんなに効率化しても少しめんどくさい発音なんですね。発音するのにも時間がかかるし。
そのため、いちいちtheで同じ動きをしようとするとtheの音が強調されてしまうんですよ。
一方で英語というのは言葉の重要度が低い単語は発音を弱め、重要な単語を強調していく言葉なのです。
theというのは重要な単語ではありません。
なので皆さんもtheのthについては舌の効率化を強めて、さらっと小さく発音してみましょう。
Clothes、Monthsの発音
これも疑問に思う方多いですよね。
結論、二つどちらもthの音が消えて、後ろのs(z)の音が発音されます。
- Clothes = close(クローズ)
- Months = mons(マンス)
理由はthの後にs(z)の音を発音するのが面倒くさいからです。笑
なので皆さんも苦手意識を持たず気楽に発音しましょう。
thで終わる音(with, monthなど)
「thで音が終わる時、thの音が聞こえないんだけど」という経験をした方もいるのではないでしょうか。
結論、文章の最後にくるthは発音されないことがあります。
これは発音していないのではなく、聞こえないくらい小さく発音されている感じですかね。
thの音って結構息の量がないと音が出ないんですね。
やってみるとわかりますが、文章の最後で息を吐くの続けるのって面倒じゃないですか?笑
だから最後吐く息の量が少なくなっていって、最後のthがあまり聞こえないということになっているんだと思います。
なのでwith、monthなどは
- with = ウィth
- month = マンth
のように聞こえます。
まとめ
今回はthの音について話してきました。
私が強く言いたいのは、とにかく発音は継続が重要だということです。
野球でもピッチャーの投球理論を本で読んだからって速いボールは投げられないですよね?
それと同じで理論だけ学んでも知識をつけても、できるまで練習しなければ発音は上達しません。
しかし正しい理論を学び、正しいトレーニングを積めば、誰でも何歳からでもネイティブのように発音する事は可能です。
はじめた当初はできるようになるイメージがつかないかもしれませんが、諦めずに練習し続けてみてください。
以下関連記事のリンクも載せておきますので、ぜひこちらもご覧になってください。
[発音の勉強方法まとめ]
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