
- 英語をたくさん聞いているんだけど、リスニングが全然上達しない・・・
- どんなことを意識したらリスニングは上達するんだろう?
- おすすめの練習法もあわせて教えてほしい!
リスニングで意識すべきポイントがわからず、ただ英語をたくさん聞くという勉強法をして伸び悩んでしまう人がとても多いです。
私もリスニング対策で英語をずっと聞いていたのに、テストでは何も聞き取れなくて絶望した時代がありました。。。
しかしこの記事で解説するコツを知ってから驚くほど英語が聞き取れるようになり、今ではTOEIC970点を獲得するまでに至りました。
- リスニングが劇的に上達する5つのコツと
- リスニング上達に有効なおすすめの練習法3選
を初心者の人でもわかるように解説します。
この記事を読めば、リスニング上達のためにすべきことが全てクリアになります。
英語のリスニングが劇的に上達する5つのコツ

早速発表します。
リスニングが劇的に改善する
- 発音の常識を捨てる
- はっきり聞こえない単語は頭で補う
- 英語を頭から理解する
- 英語をイメージで理解する
- 頭でストーリーを描く
です。
私はコレを意識してリスニングをするようになってから、英語が驚くほど聞き取れるようになりました。

コツ① 発音の常識を捨てる
そもそもなんて言っているのかすら聞き取れない
はっきり言って、『今まであなたが習ってきた発音』は『英語ネイティブがしている発音』と全く違います。
初心者のほとんどはこの認識ギャップのせいで英語が聞き取れません。
実は発音にもきちんと法則があり、上級者の人はコレを理解しているから聞き取れるんです。
例えば、以下の英文はなんと発音すると思いますか?
正解は、
What did he said?
○ ワッディディーセッ
✕ ワットディドゥヒーセッド
です。
なぜこんな発音になるかを簡潔に説明するとこんな感じです。
What did he said?
○ ワッディディーセッ
✕ ワットディドゥヒーセッド
- “What” の “t” → 次の “did” の “d” と同音のため省略される
- “he” の “h” → 代名詞の “h” は弱化してよく省略される
- “said” の “d” → 文末にきた破裂音は省略される
この短い文章の中にもこれだけの法則が入っているので、これよりも長い文章を聞き取れないのは当然のことです。

確かに思っていた発音と違うかも。そしたら僕は何をすればいいの?

まずは聞き取れなかった音声をスロー再生して、ネイティブがどんな発音をしているか注意深く聞いてみましょう。
「へー、ネイティブはこう発音するんだ」と気づくだけでもリスニング力はぐっと上がりますよ!
ただ「なんでこんな発音になるんだろう?」と法則をちゃんと理解したければ、体系的に学ぶことをおすすめします。
長期的にも必ずプラスになるので、やっておいて損はありません。
興味がある人はこちらの記事で体系的にまとめているのでご参照ください。
コツ② はっきり聞こえない単語は頭で補う
単語はそれなりに聞き取れるけど、聞き取れない単語が気になって全体もわからなくなってしまう
英語は大きく強弱をつけて発音する言語です。
具体的には重要な意味を持つ単語は強く、そうでないものは弱く発音します。
ネイティブは「重要じゃない単語は聞き取ってもらえなくてもいいや」という感じで話してるので、聞き取れない単語があって当然なんです。
例えば下の例文では、太字になっているところ以外ははっきり聞こえません。
I’m really worring about matt.
アィムリアリーウォーリンガバゥマッ
「マットのことが今本当に心配なんだよね」
ネイティブや上級者は全ての単語を聞き取っているんではなく、はっきり聞こえない単語は頭で補いながら聞いているんです。


先程の例でいうと、こんな感じです。
- I’m → 特に何も言わなければ「私が」と推測できる
- about → worry + ??? + 人 だったら “about” だろうとわかる
聞き取れた単語を手がかりに聞こえなかった単語を補うというクセになるまで繰り返しましょう。
そうすると自然とできるようになります。
コツ③ 英語を頭から理解する
英語は主語を訳したら、文末から戻るように訳している人
学校の授業で『主語を訳したら、文末から戻るように訳していく』と習ったかもしれませんが、これはNGです。
キレイな日本語に訳すための邪道な手法であって、リスニングでは全く通用しません。
なので必ず頭から英語を理解するクセをつけましょう。
日本語と英語では語順が違うので「なんか理解できていない気がする・・・」と感じるのは当然です。
でも頭から単語ぶつ切りで読んでいっても意味は理解できますよ。
例えば、以下の例であれば前から読んでも理解できますよね?
He went to the theater and noticed he left the ticket at home.
彼 行った 映画館に そして 気づいた 彼 チケットを忘れた 家に
あとは違和感がなくなるまで継続するだけです。
コツ④ 英語をイメージで理解する
英語 → 日本語に訳して理解しているため、リスニングのスピードについていけない
英語を日本語に訳している限りリスニングはできるようになりません。
それは気づいている人も多いと思います。
では英語を英語のまま理解するためにはどうすれば良いのか?
答えは『英語をイメージ(画像)に変換して理解する』です。
どういうことかというと、
Cat だったら

Practice tennis だったら

と脳内で変換するよう意識してください。
そうすると徐々に英語を見れば頭に情景が浮かぶようになってきます。

コツ⑤ 頭でストーリーを描く
聞いているときはそこそこ理解できているけど、全部聞き終わると話の内容を忘れてしまっている
リスニングでは聞いて理解した内容を記憶しておく必要があります。
そこで必要になるのが頭でストーリーを描くことです。
コツ④で英語を画像で理解すると説明しましたが、それをつなげて動画にする感じです。
これがまさしく英語脳と呼ばれるものですね。
すぐに身につくことではありませんが、正しい練習法を実践すれば着実に身につきます。

リスニングに効果バツグンな練習法3選
ここまでリスニングのコツを5つ紹介してきましたが、正直いきなり本番で実践するのは難しいです。
しかし下にある3つの練習をすれば、誰でもできるようになるので是非取り入れてください。
- オーバーラッピング
- スラッシュリーディング
- リプロダクション

このあと詳しくやり方を説明していきますね。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、教材のスクリプトを見ながら英語音声と同時に発音していく発音矯正トレーニングです。
使用する教材はリスニング用の音声がついていれば何でもOKです。
そこから1、2センテンスを選んで練習します。
ポイントは英語の音声を完全にコピーできるまで繰り返すこと。
具体的には、
- 発音
- リズム・イントネーション
- 声質
をそっくりに再現します。
ちなみに英語の音源は非常に速いので、ついていけなければスロー再生しましょう。
スロー再生で完コピできるようになったら、それを等速に戻して練習してください。
詳しくやり方を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
スラッシュリーディング
スラッシュリーディングは、英文をスラッシュで区切り、その単位で前から読んでいくトレーニングです。
これはよく長文読解の練習法として紹介されますが、リスニングでも効果があります。
スラッシュをどこに入れるかにルールはありませんが、自分がまとまりとして一瞬で意味を理解できる単位で区切ります。
なので初心者はスラッシュを細かく入れ、上級者はあまり入れないということになります。
具体的にはこんな感じです。
He / went / to the theater / and / noticed / he / left the ticket / at home.
彼 行った 映画館に そして 気づいた 彼 チケットを忘れた 家に
このトレーニングでは3つのポイントを意識してください。
- よく使う単語の組み合わせはセットで区切ること
- 文型(文の構造)を意識すること
- 日本語に直さず、イメージ(画像)で理解すること
これだけだとよくわからないと思うので、それぞれ説明します。
① よく使う単語の組み合わせはセットで区切ること
英語は単語単位で前から読んで行くとなかなか理解できません。
なぜなら1つの単語が複数の意味を持っていることが多いからです。
例えばさっきの例文の “left” ですが、”leave” には「出発する」や「置き忘れる」などたくさんの意味があり、それだけだと意味を特定できません。
しかし “left the ticket” という固まりで理解すれば、「leave + 物 = 忘れ物をした」だと意味が特定できます。
英語では結局語彙力がものをいいます。
- leave + 物 → 置き忘れる
- leave + 場所 → 出発する、去る
のように単語単体ではなく、セットで覚えることで英語の理解力はグッと上がります。
② 文型を意識すること
文型とは、英文の骨格を表した以下の5パターンです。
- SV
- SVO
- SVC
- SVOC
- SVCC
文章を前から読むときも、この文型を意識することが非常に重要です。
③ 日本語に直さず、イメージ(画像)で理解すること
先程の例文では、スラッシュで区切った単位に日本語に置き換えていました。
しかし実際にやる際には、スラッシュで区切った単位を画像に変換して理解するようにしましょう。
そうすることで英語を英語のまま理解できるようになっていきます。
リプロダクション
リプロダクションは、教材の段落を丸々暗記して、何も見ずに同じ英文を暗唱するトレーニング。
身近な例でいうと、『俳優が台本を覚えて演じる』のと同じです。
この練習のポイントは2つ
- 頭でストーリーを映像化して記憶すること
- 暗唱するときはその人になりきって演技するように話すこと
です。
このトレーニングを繰り返すことで、英語脳を作ることができます。
まとめ
ここまでお疲れさまでした。
リスニングのコツと練習法は以上です。
ここまで読んで分かったかもしれませんが、リスニングにおいて即効性のあるコツは存在しません。
しかしきちんと練習すれば着実に実力は伸びていきます。
なのでこの記事で紹介したトレーニングをぜひ継続して実践してほしい。
最後にもうひとつ。
英語というのは、話せるようになって初めて恩恵を受けられます。
私も、英会話のおかげで『世界が広がった』『仕事で頼りにされるようになった』と感じることができました。
そのためリスニングだけにとどまらず、英会話に挑戦してほしいです。
英語を話すための勉強法についてはこちらの記事でまとめているので、よかったら読んでみてください。
リスニングが劇的に上達するコツを解説します。
漠然と勉強してもリスニングは全く上達しません。
聞き取れない理由を特定し、自分に合った練習をして初めて効果が表れます。
この記事では多くの人がハマっているリスニングの課題を乗り越える5つの方法を紹介。
あなたに必要なものは何なのか?