
- 文章は合ってるはずなのに、発音のせいで相手に伝わらない・・・
- カンタンな文章なのに、ネイティブの英語が全然聞き取れない・・・
- 発音が原因な気がするけど、何をどのように勉強すればいいの?
発音の教材やネットに書かれている断片的な情報を鵜呑みにして、「発音が全然良くならない」と悩んでいる初心者が非常に多いです。
私は英会話で伸び悩んでいたとき発音矯正に取り組んだところ、『スピーキング』と『リスニング』が劇的に改善しました。
しかし当時まとまった情報がなく、教材やリサーチにたくさんのお金と時間を費やしました。
そこでこの記事では、発音習得に必要な情報をまとめてお伝えします。
- 発音習得に必要な5つの要素
- それを実践レベルに引き上げるための練習法
- 発音矯正に便利なツール
この記事を読めば、発音を習得するために必要な手順がすべてわかります。

英会話習得のために発音矯正が重要な理由

英会話を習得したいそこのあなた、早めに正しい発音を身につけておきましょう。
発音矯正をすると、思った以上にたくさんのメリットがあります。
まず英会話のモチベーションがすごい上がります。
具体的には、
- 自分の発音カッコいい!
- 他の人からも発音を褒めてもらえる!
- ちゃんと相手に伝わるから、英会話が楽しい!
って感じです。
また発音を習得することで、リスニングも劇的に改善することも多いです。
発音できない音って聞き取ることもできないんですよね。
なのでリスニングで悩んでいる人も発音矯正は効果ありです。
仕事のためにビジネス英語を学ぶのであれば、なおさら発音は重要ですよ!
正しい発音は教養があると認識されますし、説得力も増すからです。

でも今からだと手遅れなんじゃない?

みんな正しい発音の知識が不足しているだけです。
英語の発音習得に必要な5つの要素

まずは必要な知識の全体感を頭に入れておきましょう。
これら5つの要素をすべて身につけて初めて、ネイティブのように発音し、ネイティブの英語を聞き取れるようになります。
ただいきなり全部を完璧にしようとしても無理。
毎日少しずつ矯正して、体が覚えるまで繰り返すことが大切ですよ。
毎日少しずつやって身につくまで1〜2ヶ月かかりますが、それに見合うリターンが必ずあります。
やっておいて損はありません。

① 発音記号
まずは発音の基本となる発音記号1つひとつを正しく発音できるようになりましょう。
発音記号っていうのは単語帳とか辞書に載っている記号です。

発音記号は、母音26種類、子音24種類あります。
(音声学によって数はまちまちです)
このうち日本語にない音だけ覚えればいいので、覚えるべきは20個くらいです。
それ以外はカタカナ英語で代用できるのでOK。
詳しくは【発音記号一覧あり】それぞれの発音についても解説を参照してください。
② 音のつながり(リエゾン、リンキング)
英語では単語と単語の音がつながって、文章をひとつの固まりとして発音します。
この現象をリエゾンとかリンキングといいます。
音がつながり方には3つのパターンがあるので、これさえ押さえておけば大丈夫です。
3つの法則 | パターン | 例 |
連結(Linking) | 子音 + 母音 | Get up → [get ʌp] → getʌp(ゲラップ) |
同化(Assimilation) | 子音 + y | Thank you → [θænk yuː] → θænkyuː(サンキュー) |
脱落(Reduction) | 同音が続く時 | Feel like → [fiːl laik] → fiːlaik(フィーライク) |
もっと詳しく知りたい人はリエゾンの3つの法則完全解説を参照してください。
③ 音の省略(リダクション)
英語ではスムーズに発音できるように、ある法則に従って音を省略します。
これを知らない人が結構多く、リスニングの伸び悩みの原因になっているケースが多いです。
代表的なパターンは以下の3つです。
- 破裂音の省略
- リエゾンに伴う省略
- 音の弱化に伴う省略
破裂音の省略
破裂音とは息を破裂させて発音する音(P, B, T, D, K, G)のこと。
これらの音は単語の先頭に来るか、母音とセットで発音するとき以外は基本的に省略されます。
例えば、”Get set.”では t の音はほとんど発音されません。
Get set → [get set] → [gese](ゲッセッ)
リエゾンに伴う省略
これは先程リエゾンのところで説明しました。
以下のように同音が続く場合は、1つしか発音しません。
Feel like → [fiːl laik] → [fiːlaik](フィーライク)
音の弱化に伴う省略
英語では、意味的に大事な単語は強く、それ以外は弱く読みます。
さらに弱く発音される単語は、短く簡略化されることがあります。
例えば、kind of の “of” は重要ではありません。
そのため of [əv] の v の発音は省略されます。
最終的には、以下のような発音になります。
kind of → [kaind ə(v)] → [kaində] (カインダ)
詳しくはリダクション完全解説を参照してください。
④ リズム・イントネーション
英語では強弱をはっきりとつけて話すのが普通です。
その強弱を表現するために使うのがリズムとイントネーションなんです。
リズムとは読むスピードや声の大きさ、そしてイントネーションとは抑揚、音の高低ですね。
日本人がその感覚を理解するためには、以下の3つのステップに分けて学ぶのが一番効率的です。
- 音節(Syllable)を理解する:音の最小単位は母音
- リズム・イントネーションの正体を知る:読むスピード、声の大きさ、声の高低の3つ
- リズム・イントネーションの乗せ方を知る:意味の重要性で判断
これについては話すと長くなるので、リズム・イントネーション習得の3STEPを参照してください。
⑤ 発声方法
最後の仕上げは声の出し方です。
発声方法も日本語と英語では全然違います。
- 日本語:口先で高い声
- 英語:腹や喉から低い声
「声を変えるなんて難しそう・・・」と思うかもしれませんが、この後紹介するオーバーラッピングという練習をすれば自然と身につくのでご心配なく。

知識を頭に入れたらこれから紹介する練習法で実践演習しましょう!
発音習得に効果テキメン3段階の練習法!

知識を頭に入れて満足しているあなた、ちゃんと練習しないと実践では全く役に立ちませんよ。
3段階のトレーニングをすることで、初心者の人でも着実に身につけることが可能です。
- 発音矯正アプリ:発音記号を正しく発音できるようにしよう
- オーバーラッピング:6つの要素を総合的に鍛えよう
- オンライン英会話:プロにチェックしてもらおう
これについても話すと長くなるので、発音矯正に有効な3段階のトレーニングを参照してください。
発音矯正におすすめの教材(本・アプリ・スクール)まとめ
発音を独学で身につけることは可能です。
私も留学などをすることなく、自宅で発音を習得しました。
独学で発音の基礎をしっかり身につけたいならば教材を買って勉強するべきです。
ネットには情報が溢れていて、信頼できる情報を初心者が判別できるとは思えないからです。
ただ本やアプリ、スクールも数が多く選ぶのが難しいと思います。
なのでここでは王道と言われる教材をひとつずつだけ紹介していきます。
発音矯正におすすめの本
発音を基礎から学習したい人には英語耳という本がおすすめです。
英語耳では発音記号ごとの発音の仕方を初心者でもわかるように丁寧に解説してくれています。
口の形や舌の位置もイラストがあるのでイメージしやすいです。
音声CDがついており、一度読んだら後は聞きながら練習することも可能です。
英語耳は私も当時この本で勉強しました。
独学で英語をマスターした人は大体この本のお世話になっているのではないかというくらい王道の本ですね。
発音矯正におすすめのアプリ
アプリで発音を勉強したい人にはスタディサプリENGLISHがおすすめです。

スタディサプリENGLISHではなりきりスピーキングという機能を使って発音の練習をすることが可能です。
英語の音声を真似て発音すると正しく発音できているか判定してくれます。
さらに間違えた発音については、正しい発音方法を動画で解説する機能までついています。
正直これだけでも発音の基礎は学べるかなと思います。
スキマ時間を活用して勉強したい人にはおすすめです。
それ以外でもおすすめのアプリはたくさんあります。
別の記事で紹介しているので詳しくはこちらをご覧ください。
発音学習者におすすめのスクール・教室
自分一人で勉強するのは無理そうだから人に教えてもらいたいという人にはオンライン英会話をおすすめします。
実際に通う英語教室に比べて圧倒的に安く、自宅でいつでも受けることができます。
発音をマスターしたいという人におすすめなのはBizmates(ビズメイツ)です。

ビズメイツはビジネス向けを売りにしているオンライン英会話サービスです。
私が思うビズメイツの特徴は、とにかく講師の質が高いことです。
ほぼ全員がフィリピン人で、きれいな発音の人が多いです。
何より教える技術が高いので、しっかり教えてくれます。
私も英会話の勉強を始めてから2年以上愛用しています。
補足:アメリカ英語 or イギリス英語、どちらを勉強すべき?
現在、世界中で英語は話されています。
同じ英語であっても国・地域によって発音やイントネーションが異なります。
この国・地域固有の発音・イントネーションをアクセントと呼びます。
(「単語の一番強く読む部分」を表すアクセントと混同しないように)
アクセントを意識していない人が多いですが、当ブログではアメリカ英語の発音に絞って勉強することをおすすめしております。
詳しくは別の記事で解説しているのでこちらをご覧ください。

まとめ
この記事では発音の基礎的な知識から練習法まで説明してきました。
発音をマスターするために必要なことは全て説明してきたので、あとは行動あるのみです。
この記事で最後に伝えたいのは、いきなり完璧を目指す必要はないということです。
この記事を読んでいて、イマイチ理解できない、上手くできないというところもあったと思います。
そうであったとしても、知識を頭に入れたら次に進んでください。
「そういうもんなんだな」というくらいで割り切ってOKです。
読んだ当時はわからないけど、継続したらわかることがたくさんあります。
知識をいくらインプットしたところで、トレーニングをしていかないと発音は良くなりません。
この記事を読んでくれた人は、ぜひ知識を得て、練習をして、ネイティブのような発音を手に入れてほしいです。
では!
多くの日本人が苦手意識を持つ『発音』、
『伝わらない』だけじゃなく『聞き取れない』原因になっているかも。。。
実は発音は体系的に学べば、誰でも習得可能!
この記事では初心者向けに発音の知識と練習法をすべて解説します。
英会話習得に発音矯正は必須、今のうちにマスターしちゃいましょう!