
- アメリカ英語とイギリス英語って何が違うの?
- どちらを勉強したほうが将来役に立つのか教えてほしい!
この記事ではそんな疑問に答えます。
イギリス英語、アメリカ英語の違いを理解していないために、
英語学習が非効率になってしまっている日本人はとても多いです。
私は社会人になってから英語の勉強を始め、今では英語を使って仕事をしています。
今思い返すと、
アメリカ英語・イギリス英語の違いを理解し、
ひとつに絞って勉強したからこそ短期間で成果を出すことができました。
- アメリカ英語とイギリス英語はどう違うのか、
- どちらを勉強すれば良いのかを
- これから勉強を始める人に向けて説明します
この記事を読むことで、
アメリカ英語・イギリス英語どちらかに絞るべき理由がわかり、
無駄に時間を費やすことを避けられます。
大事なのは、
アメリカ英語・イギリス英語どちらを選んでも良いですが、
効率的に英会話をマスターするならばひとつに絞るべきだということです。
またこだわりのない人には、アメリカ英語をおすすめします。
理由は背景はこの後詳しく説明していきます。
アメリカ英語とイギリス英語はどう違うのか?

英語は世界中で話されていますが、
国や地域によって特徴があり、微妙に違います。
それらを英語ではDialect(方言)と言います。
そしてアメリカ英語、イギリス英語というのは世界のDialectsの2大勢力です。
2つは方言なので、
全く違うものかと言ったら、そんなことはありません。
では具体的に何が違うのかというと、大きく分けて3つです。
- 単語・スペル
- 文法
- 発音・イントネーション
イメージしやすいように言えば、
日本の標準語と大阪弁の違いのようなものです。
どちらも日本語だから東京人と大阪人で言葉は通じます。
でも「画びょう」と「押しピン」のように、同じものを違うことばで表現したり、
「ありがとう」のようにイントネーションが違ったりしますよね。
アメリカ英語とイギリス英語はこれと同じようなものです。
2つの位置づけ的には、
- イギリス英語:クラシックで知的
- アメリカ英語:斬新で大雑把
といった感じです。
正確に言い当てているとまではいえないですが、近くとも遠からずです。

使っている単語が違う
アメリカ英語とイギリス英語では、
同じものに違う単語を使っているものがあります。
例えば、Foot Ball。
イギリスではサッカーを指しますが、
アメリカではアメフトを意味します。
それ以外に代表的なものは「持っている」という意味を表す have です。
実は have はアメリカ英語の言い方。
イギリス英語では have got を使います。
また同じ単語だけどスペルが違うということもあります。
例えば、
アメリカ – イギリス
Center – Centre
Color – Colour
Analyze – Analyse
などです。
使っている文法が違う
アメリカ英語とイギリス英語では、ほんの一部ですが文法も異なります。
代表的なのが、現在完了形。
イギリス英語ではきちんと現在完了形を使います。
私は財布をなくして、今も見つかっていません。
それに対して、アメリカ英語では過去形を使うことが多いです。
私は財布をなくしました。
またalreadyなんかの副詞は、
本当は現在完了形と使うべきなのですが、
アメリカ英語では過去形とでも使っています。
あくまで傾向の話なので、
アメリカ英語でも現在完了形を使うこともあります!

アメリカ英語は意味が伝わる範囲で簡素化している感じです。
発音・イントネーションが違う
同じ英語でも、国・地域ごとに固有の発音・イントネーションがあります。
これらをアクセントと呼びます。
アメリカ英語とイギリス英語のアクセントで違うのは、主に以下の3つです。
- 子音の[r] – 例:Star
- 子音の[t] – 例:Water
- 母音の[a] – 例:Hot
子音の[r] – 例:Star
アメリカ英語とイギリス英語では、
Rの後ろに母音が来ないときの発音が異なります。
こちらの記事で解説していますが、
アメリカ英語では、RのみでもRを発音します。
Star [star] → スタの後にRの音が入る
それに対してイギリス英語では、Rのみは発音しません。
Star [staː] → 日本語のスターに近い発音になる

子音の[t] – 例:Water
別の記事で解説していますが、
アメリカ英語ではフラップTといって母音に挟まれたTの発音はラ行に近くなります。
Water [watər] → ワーラー
しかしイギリス英語ではフラップTにはならず、
通常のTと同じ発音をします。
Water [watər] → ウォーター
母音の[a] – 例:Hot
こちらの記事で解説していますが、
アメリカ英語ではHotは o はアに近い発音をします。
Hot [hat] – ハット
それに対して、イギリス英語では o は日本語と同じオと発音します。
Hot [hɔt] – ホット

2つの英語の違いがなんとなくわかればOK
これから英語を勉強する人は、
ここまで説明したアメリカ英語とイギリス英語の違いを全部理解する必要はありません。
なんとなく違うんだということがわかれば十分です。
最初は些細な差に思えますが、
勉強していくと2つが違うということがだんだん分かってくるはずです。
おまけとして、2つの英語の違いにまつわる芸能ニュースを共有します。
イギリスの女優であるエマ・ワトソンがアメリカの映画に出演した際、アメリカ英語を完璧にマスターしていて絶賛されました。
ネイティブにとっても2つの英語の差は大事だということですね。
どちらかひとつの英語に絞って勉強したほうが良い

日本人の多くは、
アメリカ英語とイギリス英語を意識せずに、
ごちゃまぜにして英語を勉強しています。
その結果、方言が混じり合って
フランケンシュタインのような英語が出来上がります。
たまにいる関西弁と標準語が混ざった中国人みたいな感じです。
(日本語が喋れるだけでリスペクトしていますが。)
また2つ英語の違いに直面した際に、
どちらが正しいのかわからず混乱し、学習効率も下がります。
そうならないためにも、
まずはどちらかひとつの英語に絞って勉強することをおすすめします。
方言への対応はひとつの英語をマスターしてからで良い
今後英語で世界中の人と関わっていくのであれば、
世界各地のアクセントに慣れていくことはいずれ必要です。
しかしそれはひとつの英語をマスターしてからやればOKです。
英語のベースは世界共通なので、
世界のアクセントに慣れていくのはそれほど難しくありません。
どこの英語を勉強するかは好み次第


結論からいうと、どちらでも良いです。
何かこだわりや憧れがあるならば、そちらを学べばOKです。
所詮どちらも英語は英語、
マスターすれば世界で通用するので安心してください。

もし迷うのであれば、以下の3つの観点からアメリカ英語がおすすめです。
- 優位性:日本人にとってアドバンテージがあるか
- 容易性:勉強や習得のしやすさ
- 実用性:学んでからどれだけ役に立つか
もう少し具体的に説明していきますね。
優位性:日本人にとってアドバンテージがあるか
日本の学校で教わる英語は基本的にアメリカ英語です。
自覚していないかもしれませんが、
日本人はアメリカ英語の素養があるんです。
すでに親しみのある英語を勉強する方が効率的ですよね。
容易性:勉強や習得のしやすさ
日本にいながら英語を勉強するのであれば、アメリカ英語の方が勉強しやすいです。
実は日本の英語教材はアメリカ英語ベースのものが圧倒的に多いです。
特に注記のないものはアメリカ英語です。
また最近流行っているオンライン英会話ですが、
レアジョブやBizmatesといった大手の講師はフィリピン人です。
フィリピンの英語はアメリカ英語なので、
オンライン英会話に関してもアメリカ英語の方が勉強しやすいです。
実用性:学んでからどれだけ役に立つか
実用性に関しては、その人が何を目指しているかによります。
イギリスに住みたいのであればイギリス英語を勉強すべきですし、
アメリカのMBAに行くならばアメリカ英語以外の選択肢はありません。
そのためここで紹介するのはあくまで私の個人的な見解です。
英語ネイティブの7割以上はアメリカ英語を話す
英語を第一言語として話す人は3.8億人いると言われています。
そのうちアメリカ人が66%、カナダ人が7%。
それだけでアメリカ英語を話す人口が73%を占めていることになります。
(※カナダの英語は発音はアメリカ英語、スペルはイギリスとアメリカのMIX)
それに対してイギリス人は16%ほどです。
人口ベースで見たときに、
より多くの人と仲良くなりたいならばアメリカ英語の方が有利だと考えています。
アメリカ英語の方がビジネスで活躍の機会が多い
言わずもがなアメリカはGDP世界一の大国です。
そしてITなど世界最先端を行く国の1つです。
お国柄的にもアメリカと親しい日本人にとって、
英語ネイティブとビジネスをする場合、アメリカ英語を話す機会の方が多いはずです。
私の場合、
ビジネスの最先端を行くアメリカに憧れを持ち、
いつかはアメリカでビジネスをしてみたいと考えているのでアメリカ英語一択でした。
実用性に関しては個人の好みでしかないので、
英語を勉強する目的をはっきりさせれば自ずとどちらを勉強すべきか分かってくるはずです。
まとめ
この記事では、アメリカ英語とイギリス英語の違いとどちらを勉強すべきかについて解説してきました。
ここまでの説明でこれから英語を勉強し始める人のお役に少しでもたってくれれば嬉しいです。
今の時点でアメリカ英語、イギリス英語の違いがはっきりわからなくても問題ありません。
大事なのはしっかり目的を定め、自分に合った英語を選択することです。
最近は、本やネットは断片的な情報で溢れていて、
英語学習者が自分に必要な知識やトレーニングを積むことがとても難しいと感じます。
このブログでは初心者でも独学で英会話をマスターできるように、
網羅的に勉強法を解説しているので、興味があれば他の記事も参考にしてください。
では!