【自宅で発音矯正】英語学習の王道オーバーラッピング|リスニングにも効果大!

オーバーラッピングTOP

 

A太
  • 発音を勉強しているけど、なかなか効果が出ない・・・
  • ネイティブの発音が聞き取れない・・・
  • 発音矯正やリスニングに効果的な音声トレーニングって何かないかな?

この記事ではそんな悩み・疑問に答えます

英語本来の音声を理解できていないために、英会話で伸び悩んでいる日本人は本当に多いです。

私もまさにその状態でした。
英語学習を始めた頃は、日本人に典型的な発音でしたし、
ネイティブの発音が聞き分けられずリスニングに限界を感じていました。

しかしオーバーラッピングという練習に取り組み、英語本来の音を理解できたとき、
発音もリスニングも壁を超えたように一気に伸びました

そんな経験があるので、
日本の英語学習者はオーバーラッピングをもっと取り入れるべきだと思っています。

そこでこの記事では
  • 英語初心者でもオーバーラッピングで効果が出せるように
  • オーバーラッピングの準備、やり方、意識すべきポイントを
  • まとめて丁寧に説明します。

この記事を読めば、初心者でも独学でオーバーラッピングを正しく行えるようになります。

前置きを飛ばしてやり方を知りたい人は以下のボタンをクリックしてください。

オーバーラッピングとは

カラオケ

オーバーラッピングとは

音源と同時に英語を読み上げる音声トレーニングです。

もう少し具体的に言うと、

  • 英語の音源と同時に
  • スクリプトを見ながら
  • 発音・リズム・抑揚・声質をマネして
  • 声に出して読む

というのがオーバーラッピングの特徴です。

まあ要するにカラオケと同じですw

オーバーラッピングの目的

A太
それって何のためにやるトレーニングなの?

オーバーラッピングの本質は「音源の発音」と「自分の発音」を限りなく近づけていくことにあります。

ここで言う発音とは、発音記号の表す個々の音だけでなく、リズム・イントネーション・声質など全ての音要素を指します。

発音やリスニングで苦しんでいる英語学習者に多いのは、以下の2つが乖離していることです。

  • 英文を見て「こう読むはずだ」と思い浮かべる音声イメージと
  • ネイティブによって話される英語本来の発音

オーバーラッピングは音声における認識と現実のGAPをなくすことを目的としています。

シャドーイングとの違い

A太
シャドーイングっていうトレーニングは聞いたことあるけど、どう違うの?

オーバーラッピングに似た練習法でシャドーイングというものがあります。
こちらの方が知っている人が多いかもしれません。

結論から言うと、
シャドーイングはオーバーラッピングをやり終えた中上級者向けのトレーニングです。

シャドーイングとは、

  • スクリプトを見ないで聞いた音声を頼りに
  • 英語の音源に少し遅れて
  • 発音・リズム・抑揚・声質をマネして
  • 声に出して読む

トレーニングです。

シャドーイングは最終的に、
耳から入ってきた音声を英語で意味解釈し、それを英語に戻して自分の口から出す
ということを行います。

つまりオーバーラッピングよりも遥かに高度なことをしているんです。

シャドーイングの効果は以下の2つです。

  • リスニングをしながらスピーキングをすることでリスニング力と発音が磨かれる
  • 聞きがながら話すという、いわゆる通訳に必要な能力が上がる
Kota
発音の基礎もない人がシャドーイングをやっても無理。
初心者はまずオーバーラッピングに取り組みましょう!

シャドーイングについて概要のみ説明しましたが、また別記事でも詳しく紹介したいと思います。

オーバーラッピングの効果は発音矯正とリスニング力アップ

右肩上がりのグラフ
A太
オーバーラッピングをするとどんな効果があるの?

オーバーラッピングをすることで正しい英語の音声を理解できるため、

  • ネイティブのように発音できるようになる
  • ネイティブの会話が聞き取れるようになる

のような効果があります。

日本人には、

  • 正しい文章は作れるのに発音が悪くて伝わらない
  • 読めばわかるのに聞き取れない

と音声が障壁となり成長できずにいる人が本当に多いです。

オーバーラッピングをすることで、その障壁を取り除くことができます。
だから多くの人はこのトレーニングで効果を実感できるはずです。

A太
英語の音声を聞いているだけでは英語本来の発音は理解できないの?

自分の音声の認識と英語本来の音声のGAPに気づくのって意外と難しいんです。

聞いているだけでは、
違うのはわかるけど、どこが違うのかはわかりません

オーバーラッピングをすると、
音源と自分の声を完全一致させるのでGAPが明らかになります

そのGAPを1つずつなくしていけば、着実に成長していけます。

Kota
オーバーラッピングをやってみると、
「ネイティブってこんな発音してたんだ!」と気づくことがたくさんありますよ

オーバーラッピングの準備|必要なものは3つだけ

靴と眼鏡と腕時計

オーバーラッピングを行うのに必要なのは以下の3つだけです。

  • 発音の基礎知識
  • リスニング教材(音源付き)
  • スロー再生機能付きのプレイヤー

発音の基礎知識

オーバーラッピングをする前に、
発音の基礎知識は理解しておくことをおすすめします

当ブログでは発音習得に必要な知識を6つの要素に分けて解説しています。

  1. 個々の発音(発音記号)
  2. 音のつながり(リエゾン、リンキング)
  3. 音の省略(リダクション)
  4. 発声方法
  5. リズム
  6. イントネーション

ネイティブに伝わる自然な発音を身につけるために必須なため、
まだ知らないという人は先にそちらを読み、知識を頭に入れてください。

こちらの記事で必要な知識については全て解説しています!

英語の発音の勉強法

リスニング教材(音源付き)はTOEFL教材がおすすめ

オーバーラッピングではリスニング教材を使用します。

教材を選ぶ上で注意してほしいのは、
アクセントが1つに絞られている教材を選ぶことです。

アクセントとは、アメリカ英語とかイギリス英語とかのことです。

そうしないと色々混ざってぐちゃぐちゃになります。

標準語と大阪弁が混ざってる中国人みたいな感じになります。
※日本語話せるだけですごいと思ってますけどね!

A太
そしたらアクセントは何を選べばいいの?
アメリカ英語?イギリス英語?

アクセントは自分がマスターしたいものを選んでOKです。

でもそんな事考えたことないという人もいますよね。

そういうこだわりのない人にはアメリカ英語がおすすめです。
理由は、日本人にとって一番学びやすい、かつ一番実用性が高いから。

A太
それで結局、教材は何を選べばいいの?

まず複数のアクセントが含まれているTOEICの教材はやめましょう。

あとはアクセントが統一されているものの中から好みで選んで大丈夫ですよ。

参考までに言うと、
個人的にはTOEFL(トフル)の教材がおすすめです。
アメリカ英語で統一されており、会話の発音・語彙が自然で実用的です。

TOEFLは少し難しいんですが、以下の初心者向けの問題集を買えば問題ありません。

【CD3枚付】TOEFLテストリスニング問題190 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

TOEFLの教材としては、ゆっくりはっきり発音してくれています。

前半にリスニングの基礎学習パートがあります。
比較的短い文章がたくさん載っているので、オーバーラッピングで使いやすい構成です。

【CD2枚付】TOEFL ITPテストリスニング問題攻略 (TOEFLテスト大戦略シリーズ―リスニング問題攻略)

ネイティブの日常会話により近い、実践的な発音が収録されています。

問題の解説があまり詳しく載っていないため、ある程度英語の学習が進んでいる中上級者向けの人におすすめです。

スロー再生付きプレイヤー

オーバーラッピングでは、ネイティブのスピードについていけないとき音源の再生速度を遅くして練習します。

そのためスロー再生機能がついているプレイヤーは必須アイテムです。

スロー再生の方法については別の記事で紹介しているので、こちらをご覧ください。

スロー再生する方法まとめ

オーバーラッピングの具体的な進め方とコツ

理解に近づいて階段を登る人

オーバーラッピングでは、1〜3つのセンテンスを繰り返し行います。

まずはリスニング教材から練習したい箇所を1つ選んでみてください。
初心者のうちは1センテンスでOKです。

選んだら、以下の4STEPでオーバーラッピングを行ってください。

スクリプトを読んで理解する
聖書を読む子供

練習するパートのスクリプトを読み、意味を理解します。

わからない単語や文法があれば調べてください。

そして文章がスムーズに読めるまで声に出して練習します。

音声を1倍速で再生し、同時に読む
本を読む少年

練習する音声を再生し、同時に自分も声に出して読み上げます。

このときスクリプトは見てOKです。

1倍速では音源のスピードについていけないと思いますが心配いりません。

このステップ②はできないことを確認するステップです。

もし等速でできてしまったら、別のパートを選んで練習してください。

再生スピードを落とし、できるまで繰り返す
速度落とせの標識

音声についていけるまで再生スピードを落とします。

そして音源と自分の声が完全一致するまでひたすら繰り返します。

このステップでどこまで音を近づけられるかがポイントです。

1倍速に徐々に戻す
上に行って止まるな

徐々にスピードを上げて、1倍速に戻します。

もしスピードを上げてできなかったら、
できるギリギリのスピードに戻り繰り返します。

初心者は1倍速まで戻すのが難しいので、0.75倍速程度でできるようになったらOKです。

効果を最大化するために意識するコツ

まず音源をマネする完成度にこだわることが重要です

マネをするのは個々の発音だけでなく、声質・リズム・抑揚など全てです。

途中で妥協せずに、完全にマネができるまで何度も繰り返してください。


また音源の音声が絶対的に正しいという意識を持ちましょう。

自分が考えていた発音とネイティブの発音が違う場合、
ネイティブの発音が正です。

リダクションが起きているのか、弱化しているのか、音がつながって変化しているのか。
そこには必ず理由があります。

まとめ

ここまでオーバーラッピングの概要から具体的な進め方まで説明してきました。

この記事を読んで、少しでも読者の皆さんにオーバーラッピングの価値が伝わってくれれば幸いです

では!

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