この記事はこんな人に向けて書いていきます。
こんにちは、この記事を書いているKotaです。
ネットや本を参考に英会話学習を始めた初心者が、自分のレベルに合わない勉強法を実践したり、不必要な教材を買って挫折してしまうケースは非常に多いです。
私は留学経験なし、英会話力ゼロから勉強を開始して、英語でお客様と仕事ができるほどの英語力を手に入れました。しかし、始めた当初は私も何をすべきかわからず、色々な勉強法に手を出し時間・労力・お金を消費してきました。
そこでこの記事では、超初心者でも迷わずに、無駄なく必要最低限の基礎を固められるよう「英文法、英単語、発音」の勉強方法をまとめて解説します。
この記事を読めば、英語の知識が全くない人でもビジネスレベルの英語力を手に入れるための第一歩となる「基礎固め」の手順が全てわかります。
大人になってから英語を始めて話せるようになるの?

英語を本格的に勉強したことがない人は、本当に話せるようになるのか、どれくらいの大変なのか想像ができませんよね。
まずはその疑問に答えていきます。
正しく勉強すれば大人からでも英語は話せる
日常会話やビジネスレベルの英語であれば、誰でも話せるようになります。
私も社会人まで英会話は全然できませんでしたが、今では仕事でバンバン使うまでになっています。
大人になってからでも、英語を始めるのに遅すぎることはありません。
受験英語をちゃんと勉強してきた人との差を感じるかもしれませんが、それは3ヶ月ほどで巻き返せる程度の差です。
日本の受験英語は「読む」ことに重きが置かれているため、「聞く」「話す」のスキルは養われません。
つまり文法や単語さえ頭に入れてしまえば、そういう人たちと同じスタートラインに立てるということです。
ただし英会話を習得するためには、時間と労力を投入して正しく勉強する必要があります。
「〜さえすればペラペラになる」という夢のような話は残念ながらありません。
超初心者が英会話を習得するにはどれくらい時間がかかるの?
これは1日に何時間かけれるのか、目標とするレベルをどこに置くかによって変わってきます。
受験英語レベルの基礎がない人が1日2時間勉強した場合、感覚値では日常会話レベルまで半年かかります。
もう少し具体的に見ていくと、
- 英語の基礎知識の習得にまず3ヶ月
- 日常会話レベルの英語力を習得にプラス3ヶ月
- ビジネスレベルの英語力を習得にプラス3ヶ月
の期間が必要です。
ここでのビジネスレベルとは「外国籍の同僚と英語でコミュニケーションをとり、仕事を進められるレベル」です。
より高いレベル、例えば「顧客と英語で商談ができるレベル」となると、習得には先程のビジネスレベルにプラスで6ヶ月程度かかります。
英語超初心者がまずやるべきこと


英語を話すためには、実際に英語で会話をするトレーニングが必須です。
しかし最低限の知識もなく英会話に取り組んでも、太刀打ちできず挫折してしまいます。
そのため英語の超初心者は、まず基本を身につけることに専念しましょう。
基本とは、具体的に以下の3つです。
- 高校レベルの英文法を理解する
- 高校レベルの英単語を覚える
- 英語の発音を身につける
それぞれの勉強法について順番に説明していきます。
初心者がやるべきこと① 高校レベルの文法を理解する

英文法の知識がなければ、相手の言葉を理解することも、自分の気持ちを伝えることもできません。
そのため高校レベルの文法を理解していない人は、まずこれに取り組むべきです。

まずは教材から説明していきます。
英文法の教材の選び方
まず高校時代の英文法の問題集を持っている人はそれで全く問題ありません。
持っていない人は、紙で勉強したいかアプリで勉強したいか好みで決めてください。
どれにすればいいか迷う人にはNext Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
文法の解説と問題が丁度いい順番で載っていて、文法を学んですぐに問題演習ができます。
また高校の英文法をすべてカバーしているのにコンパクトな点も便利。
この問題集は私も高校時代に使用していました。

今ではスマホで充実したコンテンツが学べます。本当に便利な世の中になったものです。
スキマ時間を有効に使えるので、個人的には活用しない手はないと思っています。
費用も月額1,980円(6月22日まで980円)と高くないですし、問題集より楽しく学ぶことができます。
英文法を学ぶために必要最低限の教材は以上です。
英語を習得するには、英単語のイメージを理解することが重要です。
この本では、単語や動詞、前置詞が持つイメージをわかりやすく説明しています。
英会話のための英文法学習で意識する3つのポイント

英会話で使える英文法を効率的に身につけるには、3つのポイントを意識する必要があります。
- いきなり完璧を目指さない
- 英文の骨格である「文型」を理解する
- 英語を前から読んで理解する
いきなり完璧を目指さない
英文法を復習するといっても、高校3年間かけてやることなので分量がそれなりにあります。
それを短期間で完璧にするのは不可能なので、目標をもっと現実的にしましょう。
つまり「この文法はこんな意味だったな」「こんなときはこの文法を使うんだったな」とわかるくらいのレベルをまず目指すということです。
そもそも受験英語では、文法エラーのない完璧な文章が求められます。
英会話ではそんなもの必要ありません!
細かいミスは気にせず、瞬発的にそれなりの文を作ることができる方がよっぽど大切です。
また問題集を進める上でもコツがあります。
それはクオリティを下げてスピードを上げることです。
つまり3ヶ月で1周を完璧にやるよりも、大雑把でいいから3周したほうが良いということです。
理想的な進め方の例として、
- 1周目:文法の意味と、超シンプルな文を作れるようにする
- 2周目:文法の意味を思い出しつつ、疑問文や否定文も作れるようにする
- 3週目:もう一度復習しつつ、形容詞なども含めて長い文章を作れるようにする
という感じです。
英文の骨格である「文型」を理解する
英語の文は、突き詰めると以下の5パターンしかありません。これを文型といいます。
- S(主語) + V(動詞):I swim.
- S(主語) + V(動詞) + C(補語):He looks sad.
- S(主語) + V(動詞) + O(目的語):She bought a book.
- S(主語) + V(動詞) + O(目的語) + C(補語):The dog made me happy.
- S(主語) + V(動詞) + O(目的語) + O(補語):My father gave me money.
文型は英文のDNAで、それがわかるとその文の意味がなんとなくわかってしまいます。
初心者の人はこの文型の考え方を理解して、すぐに見抜けるようになることが必要です。
と言ってもやることはシンプルです。
英文を読むときは、それがどの文型に当てはまっているのかを考えましょう。
英文を作るときは、どの文型を使うべきか考えましょう。
少しずつこの考え方を頭にシミつけることが大切です。
英語を前から読んで理解する
英語を話せるようになるためには、英文は前から読んで理解しなければいけません。
これはそんなに難しいことではないです。
まず英文の意味を理解するために、完全な日本語に直すことをやめましょう。
そして英語を前から読んで、なんとなく意味を理解するようにしましょう。
例えば、以下の文章を理解してみます。
私 行った 図書館に 〜と 私の弟
これでなんとなく意味わかりますよね?
そんななんとなくでいいの?と思うかもしれませんが、
それは日本語に慣れてる人ために、日本語じゃないと完全に理解できていないような気がするだけです。
やってはいけないNGな例は、主語を訳したら後ろから読んでいくことです。
先程の例でいうと、
私は弟と図書館に行った。
と訳すということです。
これを脱しない限り英語を話せるようにはなりませんので、即刻やめましょう。
初心者がやるべきこと② 高校レベルの英単語を覚える

文法が理解していても、単語を知らなければ意味を理解することも伝えることもできません。
そのため初心者の人もボキャブラリーを強化していく必要があります。
英単語を覚える=英単語帳で暗記すると考える人が多いですが、少し考え方を変えましょう。
英単語は出会ったものを覚えるのがメイン、単語帳は補助
英単語の強化については以下のように勉強してください。
- メイン:知らない単語に直面した都度覚える
- 補強:英単語帳で暗記する
文法の問題集を解いていたり、日常生活で英語に触れているときに知らない単語に出くわすと思います。
そのような単語をまずは覚えるということをボキャブラリー強化の中心にしてください。
出会ったものから覚えることには色々メリットがあります
- 出現頻度が高い単語を覚えられる
- 必要だと感じた単語だから覚えられる
- 使える形で覚えられる
単語帳については自分のレベルに合ったものを使用してください。
英単語を覚えるためのコツ
英単語を覚える際には、英会話で生きるように覚える必要があります。
そのためには初心者が意識すべきコツがあるので解説していきます。
- イメージで覚えること
- 一発で覚えるよりも出会う頻度を増やす
まず大切なのは単語を日本語に変換するのではなく、イメージで覚えるということです。
これは英語脳の構築において非常に重要なことです。
例えば、Catだったら「猫」と覚えるのではなく、以下のような猫のイメージで覚えてください。

おすすめの方法は英単語をGoogleで画像検索することです。
気分転換にもなるのでぜひ試してみてください。
もうひとつのコツは一発で完璧に覚えようとするのではなく、出会う頻度を増やすことです。
不思議なことに人間の脳は必要だとわかっていても1回では単語を覚えられません。
しかし2回、3回とその単語に出くわすと自然に覚えられるのです。
初心者がやるべきこと③ 発音の基礎を固める

英会話は音でやり取りするので、発音を身につけるのはとても重要です。
しかし日本の英語教育では発音を習わないため、ちゃんと勉強してきた人でも身についていないです。
逆に言えば、発音をきちんと初心者のうちに覚えれば、受験英語をくぐり抜けてきた人よりも1歩リードすることができるのです。

初心者の方はまず発音記号とそれごとの発音方法を覚えましょう。
以下の記事で初心者の人でもわかるように解説しているので、詳しくはこちらを参照してください。
英語初心者がやってはいけない勉強法

英語初心者が英会話に必要な基礎を固めるためには、正しい勉強法を実践する必要があります。
参考までに初心者がやりがちな誤った勉強法を説明します。
もし以下に当てはまっていたら、勉強法を見直してください。
- 映画・ドラマで英語を勉強する
- 色々な教材に手を出す
- 聞き流す系のCDを買う
映画・ドラマで英語を勉強する
これは多くの初心者がやりがちです。
私がここで言いたいのは、映画・ドラマだけで英語を勉強することが誤りだということです。
気分転換やモチベーション維持のためならば積極的に見てください。
なぜ映画・ドラマだけで英語を勉強するのは無理かというと、めちゃくちゃレベルの高い英語が使われているからです。
基礎のできていない初心者が見ても、何も聞き取れず学びはほとんど得られません。
楽しみながら英語を勉強できるに越したことはありませんが、それで英語が話せるようになるほど甘くはないです。
色々な教材に手を出す
本屋には魅力的なタイトルの英語本がたくさんあり、それさえやれば英語が話せるようになるような気になります。
私もたくさんの本に手を出してきましたが、結局そのような本では英会話力はつきません。
結局のところ、きちんと基礎を固め、英会話の実践を積んだ人だけが英語を話せるようになります。
英語学習に近道はないということを改めて心に刻んでください。
ただ、これも読んではいけないということではなく、気分転換や娯楽として読むのは全く問題ありません。
それだけでは英会話の基礎は身につかないということです。
聞き流し系のCDを買う
聞き流し系の教材は、全く効果ありません。
基礎を固め、早く英会話の実践に移りましょう。
学習を習慣化しよう

ここまで英語の勉強法を解説してきました。
正しい勉強方法と同じくらい重要なのは、継続することです。
英語学習を継続していくためには、生活に英語学習を組み込む「習慣化」が大切です。
そしてその習慣を例外なく毎日実施することで、始めて正しい勉強法の効果を得られます。
以下は私の学習習慣です。
取り組む勉強は違うにせよ、勉強の習慣化については参考になるはずです。
- 朝の電車通勤(1時間):単語の勉強
- 夜20時前後(1時間):オンライン英会話25分+復習+次の日の授業予約
※仕事が終わっているかに関わらずやる - 夜の電車帰宅(1時間):単語の勉強
- 帰宅後時間があれば:その時に力を入れている勉強
- 就寝前:ベッドの中で発音をYoutubeで勉強
それでも英語学習を継続できないという人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、初心者が英会話に必要な基礎を固めるための勉強法を解説してきました。
まず初心者の方がやるべきことは、文法の理解、英単語力の強化、発音の習得でしたね。
そしてその勉強を継続することもとても重要です。
英語力はどこかのポイントで一気に伸びるので、そこまで我慢して続けられるかがポイントになってきます。
まず勉強の習慣をつけ、この記事で紹介した勉強法を生活に組み込みましょう。
基礎固めに必要な期間の目安は3ヶ月程度です。
これは人によって長くも短くもなりますが、大事なのは無理のないペースで毎日続けることです。
この記事で紹介した勉強が完了したら、英会話で実践的な練習を開始しましょう。
これ以降の勉強法については別の記事で詳しく説明していますので、こちらから参照してください。
では!
何から手をつけるべきかわからないから、超初心者向けの勉強法を教えて!